【中国リテール】新型iPhone発表。「買い替えニーズ」に期待?

 

 9月11日、アップル社から「iPhone5s」と廉価版「iPhone5c」が発売となった。

 現在、中国消費者にとってスマートフォン、中でも最新版のiPhoneは自身のステイタスとなっている。この新商品の発売による買い替えニーズをターゲットにした商戦が中国でも始まっている。

 国内の大型量販店である蘇寧と国美は即日予約受付を開始、日本での発売より5日後の9月25日の発売の予定。なかでも国美は電信大手・中国電信と中国聯通の2社と運営商契約を結ぶ形での販売。また蘇寧はインターネットでの予約を受け付けたが、こちらはアップル社からのライセンスを取得しての唯一のネット販売との触れ込みである。

 中国ではiPhone4およびiPhone4s発売の際には、一部店頭に行列が出来たほどだったが、iPhone5発売時にはそうしたフィーバーは起こらず、極めて冷めた反応だった。さらには、昨今アップル社をめぐる国内での事件によって、一部消費者の「アップル離れ、サムスン移行」が現れている。そうしたなか、今回の新型iPhoneに中国消費者がどのような反応を見せるか、注目したい。